“GREEN”
三塚知貴 Tomoki MITSUKA (Tenor Trombone)
川原聖仁 Masahito KAWAHARA (Tenor Trombone)
榎本裕介 Yusuke ENOMOTO (Tenor Trombone)
朝里勝久 Katsuhisa ASARI (Bass Trombone)
Recorded at SOS-MUSIC Studio,Tokyo on February 5,6,7,21&26,2018
Engineered by Masanobu TAKEI(SOS-MUSIC)
Photography;Toru TAKAMATSU(WAVE)
Design;Masaya HONDA
Special Thanks;Kanako IIDA,Eriko KIRIYAMA,Wakako SAKAMOTO,Kazuo SUZUKI(Musicstore.JP),Hajime TAGUCHI&Yuko YAMAMOTO
Made In Japan

Mean What You Say
ビッグバンドファンの方ならばきっとお馴染みだと思われます、The Thad Jones/Mel Lewis Orchestraの初期にレコーディングされている不朽の名作のひとつです。
原曲の魅力はと言うと、いかにもThad Jonesらしいドミナント・モーションの連続、そして、複雑でいながら心地よい多分に含まれたテンションサウンド。
この、実に色彩豊かな曲を、コード楽器がいない、たった4本のトロンボーンで再現するという事で、より試行錯誤をしながらアレンジを書きました。
各パートのリフが湧き出しては絡み合うテーマ部、そして、川原・榎本・三塚の順で個性的なアドリブソロが受け渡され、オリジナルを彷彿させるシャウトコーラス、そして元々はトロンボーンソリであった部分をバストロンボーンに割り当てるなど、1曲の中で多くの出来事が起こっている濃厚な作品に仕上がりました。
(by 三塚知貴)
Three And One
Thad Jones (tp,flh)のペンによるシンプルな曲。
Thad Jonesといえば兄のHank Jones (p)と弟のElvin Jones (ds)と共に兄弟そろって優れたミュージシャン。
この3兄弟での初めてのレコーディングセッションでは(兄弟ではないですが)Eddie Jones (b)を1人加えて、まさに曲名とピッタリなシチュエーションでこのThree and Oneを演奏しています。
また、この曲は彼のお気に入りだったようで、スモールグループ以外にMel Lewis (ds)との双頭リーダービッグバンドでも初期からレパートリーとして演奏し、様々な編成で晩年まで演奏をし続けていました。
今回の収録ではJones3兄弟ともう1人のJonesのセッションに思いを馳せながら、VoltzのThree and One(3人のテナーと1人のバス)それぞれにスポットライトが当たるようにアレンジを施しました。
まるで兄弟セッションのように肩の力の抜けた共演を楽しんで頂けたら幸いです。
ソロは朝里、三塚、川原、榎本の順。
(by 川原聖仁)